「帯締の先の違いって何??」『難しいを難しくないに!』Vol.20 【女将紅子コラム】

月に一度、女将紅子が仕立てや和裁の基本、またお客様からのよくある質問などをコラムでお届けします。

『難しいを難しくないに!』をモットーに、着物作りに役立つ知識を分かりやすく解説し、着物ライフをもっと楽しくするお手伝いをいたします。ぜひご活用ください。



第20回目は

「帯締の先の違いって何??」 をお届けします。

お手持ちの帯締の先、これとあれ、先端部分が違う!ということはありませんか?

画像向かって左側が切り房。
画像向かって右側が撚り房。

房の仕様が異なりますが、どちらも帯締として販売されているものです。

 

それぞれの仕様をより詳しく紐解いてゆきましょう。

 

↑こちらは切り房。
切り房は、帯締本体と同じ糸がそのまま房の糸になっています。

 

↑こちらは撚り房。
本体の糸とは別にタッセルのような房がついています。
そして、その糸や撚られたものが使われています。
本体部分を一度カット、そして別に撚り房が取りつけられています。

何故それぞれ仕様があるのでしょうか。
それぞれの比較してゆきましょう。

切り房
 房と本体が同じ糸を使っているので、糸の品質がそのまま房に現れます。
 品質に自信があるところこそ、この房を採用できるのです。
 ※木下着物研究所 オリジナルの帯締も品質重視ゆえ、この切り房を採用しています。

撚り房
 房の扱いやすさはこちらに軍配があがります。 
 ボワッとしない房は、着用者のことをよく考えてくださっている、そんな印象です。

つまり、作り手がどんなところを大切にしているかによって、選択する房の種類が変わるということになりますね!

最後に、それぞれのデメリットも整理しておきましょう。
切り房 →やっぱり房のお手入れが必須。何もしないとブワーーーっと広がります。
    (房カバーと使えば、問題解決!)

撚り房 →帯締本体の房の糸のクオリティーが不安に感じることも。
    (お安すぎる帯締を選ばなければ問題なし!)



合ってる、間違ってるでもないし、どちらかだけが良いなどの優劣があるわけでもありません。
何を大切にするか、それによって作り手が選ぶ仕様であると言えます。

帯締って色や柄で選ぶと思いますが、次回選ぶ際に房の部分にも注目してみてください。
へーこっちに優先順位があるわけね!と思いながら、増えた知識と共に帯締を選ぶ楽しさを体験していただけたらと思います。

着物って様々な着物の知識が増えると、より楽しくなります。
小さな知識ですが、読んでいただいたことによって、より着物が楽しくなると思います。
是非来月もご覧になってください。

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