「夏こそ実感!『マイサイズ』がもたらす涼しさと美しさ」『難しいを難しくないに!』Vol.19 【女将紅子コラム】
月に一度、女将紅子が仕立てや和裁の基本、また
『難しいを難しくないに!』をモットーに、
第19回目は
「夏こそ実感!『マイサイズ』がもたらす涼しさと美しさ」 をお届けします。

7月に入り、日差しもすっかり夏めいてまいりました。
夏本番を迎えると、「着物を着たいけれど、やっぱり暑くて…」というお悩みをよく耳にします。
夏、着物を涼しく着るコツはいくつかございますが(動画等でもアップしております)、その一つは、実は、「寸法(マイサイズ)」にあります。
着物を着ていてどこが暑く感じるのでしょうか。
それはたくさん布が重なる部分です。
少し大きめの着物を着る時を想像してみてください。
ご自身の体型に合わせるために、お腹周りを中心に、また下半身の左側で、余分な布をたくさん折り返したり、重ねたりして調整することになります。
せっかく夏用の薄くて涼しい生地を選んだとしても、この「見えない部分の布の重なり」がお腹に巻きついていると、熱がこもって暑さを感じる原因に。
さらに、布が余ることで、その布の行き場を作ったりしてうまく処理できなと、実際以上のボリュームに見えてしまい、着膨れして見えがちになります。
(=実際より少しボリュームアップしてしまう見た目に…)

また、わたしたちは着物を着るときに、いつ汗をかき、暑いと感じのでしょうか。
まず着るときに部屋を涼しくしておくなどのケアはできると思いますが、合っていないサイズの着物を着る、このことが自分に対してちょっとプレッシャーになったり、調整して上手くいかず、焦って汗をかくという、ネガティブループを繰り返してしまうことにも。
暑くてかく汗も、焦ってかく汗も、とっても暑く感じます。
汗の原因は可能な範囲で、減らしておくことが寛容だと思います。
お持ちのものがマイサイズでない場合や
マイサイズで仕立てることが叶わないこともあろうかと思います。
その場合は、お手持ちのなかで出来るだけ体のサイズに合った着物を選び取ることができたらまずはOK!
↑この動画の中で、マイサイズについてお話ししていますので、良かったら参考にしてみてください。
調整しなくても済む、またその労力がそこまで必要でない着姿は、とても美しいもの。
その理由は、必要以上の工程を踏まなくても良いので、結果手を加えすぎず、崩れる原因を減らすことができるからです。
自分に合った寸法を知ることは、着物ライフを驚くほど快適にしてくれます。
「マイサイズ」(あるいはマイサイズに近い寸法)の心地よさを味方につけて、今年の夏は涼しく、そして洗練されたスマートな着こなしを楽しんでみてくださいね。
「衿の仕様の違いってなに?」 Vol.18
「道具を減らすことが、着かたを楽にする」 Vol.17
「着物が大好きなのに、落ち込んでしまう…その理由とは」Vol.16
「作れるの作れないの?サイズの目安って何?」Vol.15
「同じ帯なのに仕立てが選べるって何?」『難しいを難しくないに!』Vol.14
「着物のサイズって見直すべき?」『難しいを難しくないに!』Vol.13
「ケアの達人へのロードマップ/虫干し編」『難しいを難しくないに!』Vol.12
「自分ができる境界線はどこ?着物のメンテナンス/お手入れ」『難しいを難しくないに!』Vol.11
「そういえば履物ってこれで合ってる?」『難しいを難しくないに!』Vol.10
「この小さい布ってナニ??」『難しいを難しくないに!』Vol.9
「和装の美と洋装の美って違うの?」『難しいを難しくないに!』vol.8
「半幅帯 ヒトエとかコブクロって何?」『難しいを難しくないに!』Vol.7
「名古屋帯の長さって何?何を基準にしたら良いの?」『難しいを難しくないに!』Vol.6
「着物の身丈 肩から、背から 何が違うの? 」 『難しいを難しくないに!』Vol.5
「手染めの帯揚げの工程」 『難しいを難しくないに!』Vol.4
「和裁の基本」 『難しいを難しくないに!』Vol.3
「着物の仕立てを難しく感じる理由」 『難しいを難しくないに!』Vol.2
「長襦袢〜麻と絹のシルエットの違い〜」 『難しいを難しくないに!』Vol.1
