「長襦袢〜麻と絹のシルエットの違い〜」 『難しいを難しくないに!』Vol.1 【女将紅子コラム】


月に一度 仕立て等に関しまして、女将紅子がコラムをお届けします。


着物は楽しいけれど、難しいこともいっぱい…
着方に関しては、動画でたくさんお届けしております。

こちらのコラムでは、
お客様からお問い合わせをいただくことが多いこと、
和裁の基本的なこと、
着物をお作りする上で、知っておいた方が良いことなど、
紅子流の視点でお届けして参ります。


このコラムを書くにあたり、目指していることは、
『難しいを難しくないに!』
少しの理解と知恵が、着物ライフをグンと楽しくしてくれることと思います。
是非お役立ていただけますと幸いです。


まずは第1回目は

「長襦袢〜麻と絹のシルエットの違い〜」

をお届けします。どうぞ最後までご覧くださいませ。

長襦袢をお選びいただく際、
麻の長襦袢と、洗える絹の長襦袢とどちらにしたら良いのか、悩む…とお声をいただくことが多いです。

さまざま違いはございますが、見た目的に1番異なるのが、シルエット。
中々ご説明できる機会もございませんので、今回はシルエットの違いについて、両者を比較してゆきたいと思います。

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<シルエットについて>

麻は素材の特性上、ハリのある素材。
かなり洗いこむ(少なくとも10回以上20回程度推奨)と柔らかくなりますが、
絹のようなツルッとした落ち感がございません。


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麻の長襦袢の生地

肩、腕周りが特に、麻特有のフワッとした膨らみのあるシルエットになり、そのまま着物にラインがでます。
(だから涼しいのです!!)
少しざらっと感のある質感で、涼しさをもたらしてくれますが、肌が弱い方は痛いとおっしゃる方もおられます。

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絹は、やはり体に寄り添ってくれる素材。

落ち感があり、ツルッとしなやかな感覚で体にあたります。
内側の長襦袢のラインが着物に響くことはなく、シルエットは気になりません。
ツルッとしなやかなので、肌が弱い方にも優しい素材です。

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洗える上質な長襦袢の生地

絹と麻の素材の違いは様々ございますが、このシルエットの違いは案外に目につくもの。
お選びいただく際の参考の一つとしていただけたら嬉しいです。


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