「ケアの達人へのロードマップ/虫干し編」『難しいを難しくないに!』Vol.12 【女将紅子コラム】
月に一度、女将紅子が仕立てや和裁の基本、
『難しいを難しくないに!』をモットーに、
第12回目は
「ケアの達人へのロードマップ/虫干し編」
をお届けします。どうぞ最後までご覧くださいませ。

さて、先月は「自分ができる境界線はどこ?着物のメンテナンス/お手入れ」をお届けしましたので、今月は具体的に「ケアの達人へのロードマップ/虫干し編」をお届けいたします。
まずは、「虫干し」とはよく耳にする言葉かと思いますが、
どういうケアなのか、改めて確認しておきましょう。
ちょっとAIに虫干しについてお尋ね!
以下のようなお返事をいただきました。
虫干しとは、衣類や書画、調度品などを湿気やカビ、虫から守るために、風通しの良い場所で陰干しするお手入れ方法のことです。湿気を飛ばして繊維にこもった空気を入れ替えることで、害虫を防ぎ、劣化を防ぐ目的があります。
湿度が高い日本において虫干しは、着物以外にもとっても大切なケアであるということですね。
一般的な虫干しと、紅子流の虫干しでは、ちょっと異なる部分もございますが、まずは一般的な虫干しを詳しく解説してまいりましょう。
どういうことをするの?
着物をハンガーに掛けて、風を当てる
簡単な行為ですが、いくつかお約束ごとがありますので、後述します。
効果は?
着物は湿度がこもりやすいので、乾燥させるために行います。
大切な着物を乾燥させる意味は、カビの発生を防ぎ、
着物を良い状態でキープさせること。
また、もう1つ大きなポイントがあります。
着物を広げると必ず畳みますが、畳むときに着物をチェックして状態を確認することも、虫干しの大切なポイントの1つです。
仕舞いっぱなしの着物は独特のタンスの臭いがしますが、虫干しである程度解消させることも可能です。
時期
一般的には年に3回
梅雨明け後の7月下旬~8月上旬
秋の晴天が続く10月~11月頃、
冬場の1月下旬~2月頃
紅子流は年に2回
カラッと晴れたゴールデンウィーク前後
秋(10月から11月ごろ)
時間帯
10時ごろから15時ごろまでの間の時間
タイミング
前後2〜3日くらいカラッと晴れているタイミングがベスト
→これが虫干しのタイミングの難易度を上げているのかなと。
現代流を最後にお伝えします。
注意点
直射日光に当てず、風を当てる
着物以外に必要なこと
着物をしまうたとう紙、引き出しの状態も時折、要確認。
虫干し等で着物の状態をどれだけ良くしても、仕舞うものの状態が良くなかったら、
頑張った分の効果が少なくなってしまいます!!
適宜、風を通してあげて、状態よく致しましょう!
さて、ここまで読み進めていただき、出来そう!と思っていただけた方、
無理そう…と思った方それぞれいらしゃることでしょう。
一番ネックなのは、以下の2点かと。
時間帯
10時ごろから15時ごろまでの間の時間
タイミング
前後2〜3日くらいカラッと晴れているタイミングがベスト
忙しい現代人のお休みの日にこんなにばっちりタイミングを合わせられるでしょうか!?
いやいや無理です!!
無理そう…と思った方も大丈夫!
現代的な虫干しをお伝えいたしましょう。
要は、着物を乾燥させたら良いわけです。
それを忙しい現代人の我々が無理なくするためには、便利アイテムの導入を!
便利アイテムとは、
除湿機、
エアコンのドライ機能です。
すごく急ぎでしたら、ドライヤーをふわーっと掛けてあげても。
これなら出来る!!
と思いませんか?
紅子の現代流虫干しは以下の通りです。
1時間で4枚から5枚ほど 除湿機は最大の効果にして、着物を着物ハンガーに掛けてお部屋に掛けておく、
それを時間の許す限り行っております。
現代の機器を利用するので、前後の天気や、時間を問わず
簡単に虫干しをすることができるので、本当にオススメです。
思ったより、着物の中に手を入れると、湿ってる?と感じることも多いもので、
毎回、虫干しの必要性を感じております。
さあ、紅子流で言いますと、次はゴールデンウィーク明けのカラッと晴れた時期。
できる範囲で虫干しをしていただき、大切な着物の状態を出来るだけよくキープさせてゆきましょう。
面倒くさいことも、意味や意義、効果を感じられると続けて行けるものですよ。
今回のコラムをきっかけに 着物のメンテナンス/お手入れについて、セルフケアの大切さをご理解いただき、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
