「自分ができる境界線はどこ?着物のメンテナンス/お手入れ」『難しいを難しくないに!』Vol.11 【女将紅子コラム】
月に一度、女将紅子が仕立てや和裁の基本、
『難しいを難しくないに!』をモットーに、
第11回目は
「自分ができる境界線はどこ?着物のメンテナンス/お手入れ」
をお届けします。どうぞ最後までご覧くださいませ。

さて、毎月コラムを書いてくださっている都田恵理子さんの10月のコラムの内容に関係しますが、今月は自分が出来るメンテナンス/お手入れについて取り上げてみたいと思います。
着物のメンテナンス/お手入れといっても、人によって捉え方が異なりますね。
お手入れは
①自分でできる汚さないため、あるいは、状態をキープさせるためのケア
②具体的な汚れに対するケア
この2つに別れます。
基本的にみなさまが「メンテナンス/お手入れ」というと、
②の具体的な汚れに対するケアを思い浮かべる方ほとんどですが、
①のケアが、とっても大切だとわたくしは捉えています。
色々な方とお話ししておりますと、
①自分でできる汚さないため、あるいは、状態をキープさせるためのケアを
メンテナンス/お手入れと捉えておられない方が多いなと思います。
いきなり、すごーく難しいセルフケアを試すのは、かなりの冒険。
まずは、①自分でできる汚さないため、あるいは、状態をキープさせるためのケアの
達人になりましょう!
一番簡単かつ、効果的なケアってなんだと思いますか?
それは、
【着物をきちんと畳むこと】
え、いつもしているけど、、と思われる方も多いことと思いますが、
そのいつもしている事を丁寧に行うことが簡単かつ、効果的なケアだったのです。
前置きが長くなりましたが、
ケアについて、認識を改めていただけましたでしょうか?
ここからが本題、
自分でできるケアの達人へのロードマップをご紹介します。
・きちんと畳む=キレイな状態をキープさせるためのケア
→着物を畳むときは、目を皿のようにして着物の状態をチェック
シミはないか?→衿、上前、袖口付近、裾まわりを要チェック
傷みはないか?→袖を引っ掛けたりすることもあるので、袖まわり要チェック
是非明るいところで行ってください!!
・汚さないために気をつける
汚さないためにできること具体的に例をあげてゆきましょう。
→着物を触る時には必ず手を洗う
人は案外顔を触ります。
女性はメイクをしますので、その手で着物を触ると、、
着る前だけでなく、脱ぐ時も必ず手を洗い必要性、ご理解いただけるかと。
→ハンドクリームは前日まで
油分はその時は分からずとも、時間の経過とともにシミになる可能性大
→姿勢に気をつける
背中が丸くなるような姿勢ですと、顎まわりが衿にグッと近づいてしまい、衿にファンデーションが付きやすいのです。
→虫干し
紅子流は年に2回(カラッと晴れたゴールデンウィーク前後、秋(10月から11月ごろ)
虫干しについては、来月コラムにて取り上げます。
いわゆる一般的な虫干し、それから現代的な虫干し、両方取り上げます。
→着物以外も大丈夫?
着物をしまうたとう紙、引き出しの状態も時折、要確認。
虫干し等で着物の状態をどれだけ良くしても、仕舞うものの状態が良くなかったら、
頑張った分の効果が少なくなってしまいます!!
適宜、風を通してあげて、状態よく致しましょう!

自分でできるケアの達人へのロードマップ、いかがでしょうか?
まずはご不安なく、心配なく、自分ができる境界線は、ココです!
ステップは段階的に歩んでゆきましょう。
いきなり、すごーく難しいセルフケアを試すのは、次の段階です。
今回のコラムをきっかけに 着物のメンテナンス/お手入れについて、セルフケアの大切さをご理解いただき、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
