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「着物に内側に注目!」『難しいを難しくないに!』Vol.21 【女将紅子コラム】

月に一度、女将紅子が仕立てや和裁の基本、またお客様からのよくある質問などをコラムでお届けします。

『難しいを難しくないに!』をモットーに、着物作りに役立つ知識を分かりやすく解説し、着物ライフをもっと楽しくするお手伝いをいたします。ぜひご活用ください。

 


第21回目は

「着物に内側に注目!」 をお届けします。

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着物って表側は当然よく目にしますし、汚れなどのチェックも行いますが、内側ってあまり注目しないですよね。。

和裁で申しますと、サイズ感はとっても気にしますが、仕立ての仕様のことってちょっとよく分からない世界という方が多いのでは無いでしょうか?

たまには内側に注目してみましょう。
本日は袷の内側に注目します。


こちらは1枚目の画像の着物の内側です。
袷ですので、裾周りには八掛が、そして身ごろの部分には、胴裏が付いていますね。
衿の裏はほぼ白い布ですが、途中からつまり衿先は紺色の八掛に変わっています。



2枚目の画像は、床置きした状態ですが、裾から着物を見た画像です。

こちらの画像ですと着物を吊っていないので、ちょっとわかりづらいですが、表地と裏地(八掛)の布のつり合いですが、真ん中当たり少し裏地の方がぷっくりとしています。
(”かぶっている”とも申しますし、”たるい”という表現もいたします。)

え??布のつり合いが悪い??とお感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、少しだけ裏地をたるませるように縫っていただくようにしています。

もちろん、表地と裏地がピタッと揃うようにお願いすることも可能ですが、木下着物研究所では、少しだけ裏地がたるむように縫っていただくようにお願いしています。

何故???と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、着物の生地は絹素材、どうしたって年月を重ねますと生地が詰まってしまいます。
もちろん生地にもよりますが、内側の方が湿り気を帯ますので、裏地が詰まりやすくなります。

もし、表地と裏地をピタッと合わせて縫っておくと、裏地が詰まった時、表地が波打ってしまいます。
それを避けるために、少しだけ裏地をたるませるように、つまりたるい状態で縫っていただくのです。

この辺りは、呉服屋さん、和裁士さんによってお好みもあろうかと存じますが、この裏地を少しだけたるませて縫っていただくのは、木下着物研究所のこだわりの一つです。


普段目にしない部分だと思いますが、たまには裏地に注目してみてくださいね。


最後におまけの画像を。
1枚目 袖を表から見たもの

 

2枚目 袖をひっくり返して裏を出したところ。



身ごろはまだ見る機会もあろうかと思いますが、そではなかなか目にしませんよね。
右側の紺色の部分が袖口。
表から見える部分は八掛を用いています。

いつもとはちょっと異なる方向性のコラムにしてみました。
「着物に内側に注目!」たまには裏を見てみるのも面白いかと思います。