「着物選びの新しい体験を、初夏の鎌倉SHOWROOM」『今こそ“着物”』VOL.24 都田恵理子さん

食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。
今回は、「着物選びの新しい体験を、初夏の鎌倉SHOWROOM」をお届けしたいと思います。
4月下旬に、木下着物研究所で毎月開催されている「鎌倉SHOWROOM」を訪れました。そこでの体験談です。
「鎌倉SHOWROOM」の最大の魅力は、紅子さんによる「温かいおもてなしと着物の魅力を再発見できる」という、まさに、エクスクルーシブな時間を過ごすことです。
そして、周りに「お着物が似合う」と褒められる、お気に入りの一着を見つける喜びを味わえます。

私は、久しぶりに夏に茶道で着用予定の洗える「カラフル色無地[紅衣オリジナル]」 について相談に伺うことができました。心地よい新緑のお庭を望めながらのSHOWROOMです。
そこで、生地に触れながら、移りゆく季節の着こなしや「美人数寄屋袋」のアドバイスを丁寧にしてくださり、とても心強く感じました。
それだけでなく、何気なく茶道や食生活の会話が弾んでいたときのことです。私の身幅の変化に真っ先に気がついた様子で、
「恵理子さん、もしかしたら、茶道の動きに合わせて、今後は、ほんのわずかに調整が必要かもしれません。採寸をして確認してみましょうか。この先のことも考えて記録します。」と、このようなアイデアをくださったのです。

紅子さんは、現在の着物と私の関係性だけでなく、さらにその先の着姿を見据えて考えてくださっていることを思うと、とても感動いたしました。
着物の良さの一つは、色彩や質感などを選ぶだけでなく、着用する方の好みや環境に合わせて仕上げてくれるメイドトゥオーダーができることだと思います。
その中で、いつまでも快適に、大切に着たいと思える着物との長い付き合いを細かな部分までお任せできるのは、SHOWROOMならではのような気がいたします。
ぜひ、みなさまも「鎌倉SHOWROOM」(予約制)を訪れてみませんか。新しい発見に出会えるはずです。
※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。
【プロフィール】
都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家
オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。