たくさんのご注文をいただきまして、誠にありがとうございました。
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この帯のかっこいい配色を見てみたい!
見目麗しい帯のクールバージョン、配色しました。
新色のご紹介です!
色を変更したことにより、柄行きも少しだけ変えております。
このほんの少しの匙加減、帯の全体的な印象をグッと洗練させてくれます。
シンプルで上質な織の帯で、
クラフト感もある、温かみのある九寸の名古屋帯、
上質でシーン幅広く対応できる帯をオリジナルで作成しております。
名付けて「紅間道(くれないかんどう)」。
間道とは、鎌倉から江戸時代に中国から渡来した高級織物の名物裂(めいぶつぎれ)のひとつ。茶人に珍重され茶器を包む仕覆(仕服)などにも用いられました。
織りものの立体感はありつつも、そこは紅衣オリジナルの間道ということで、配色はとてもシンプルに仕上げました。
また、機能面でも、重量も少し軽めの帯を目指しました。
見た目と実際の重量はほぼ比例するように思います。
重厚感のある帯も素敵ですが、軽やかな気分で楽しめる帯を目指して作成しました。
軽やかで、エレガントで、最強の帯をお作りしました!
この帯の素敵さを紐解いてゆきましょう。
①ビジュアル
②帯の奥行き
③軽やかさ
この3つのポイントでご説明させて頂きます。
①ビジュアル
配色によっても雰囲気が異なりますが、この帯を一言で申し上げるなら、
「見目麗しい」
足し算を極力控えたシンプルさですが、目を惹くこのビジュアル。
さまざまな要素がこのビジュアルに繋がりますが、とにかくこの”見目麗しさ”、なかなかに魅力的です。
色合いも色が濃いので、クールな印象。
シンプルシックで美しさを引き立ててくれていますが、網代のようにも、リボン織のようにも見える柄行きもこのビジュアルの良さの要素の一つです。
②帯の奥行き
この奥行きの要素は、織り味かなと。
網代のように、リボンの様にも見える柄感、そして緯(よこ)糸の素材感など、この帯の織り味を表現するものはいくつかありますが、パッと見た目の見目麗しさにこの織り味がプラスされることにより、奥行きを感じさせる、そんな帯になりました。
緯(よこ)糸に絹素材の大き目の変りよじり糸を織り込み、一部銀糸を用いて、素材感の複雑さを感じさせる凹凸のある、味のある織りになっています。
この存在感は、織り味のなせる技。
またクールな配色にしたことにより、少し可愛らしいリボンのように見える部分の分量を増やしました。
クールだけで可愛いを目指した帯です。
③軽やかさ
実際の重さも、柄行きも!
帯は見た目の素敵さはもちろん必要です。帯である以上は、機能面もとても大切。
ご普段使いの帯は、軽やかで体に負担のない帯が魅力的。もちろん結び心地も大切。
結び心地が良く、そして軽やかで体に負担なく楽しめる帯を目指しました。
帯も心も軽やかに、着物姿を楽しんでください!
一定の間隔でモチーフが繰り返される柄行きです。
この柄の表れ方も、見た目の軽やかさに繋がっていることでしょう。
■色合い
こちらは紺地濃淡をベースに桔梗紫のグラデーションで表現しています。
紺は黒っぽく見えるような濃い色から、少し明るめの紺まで、幅の広い紺色を用いています。
そして桔梗紫は、青みを帯びた紫色。
色相環(美術で習いましたね!)のお隣同士の相性の良い色合いです。
グラデーションとは、暈し。
暈しに惹かれ、我々が色々なアイテムで取り上げるのは、その雰囲気が好きということももちろんですが、我々が
日本の気候風土に暮らしているという事でしょう。
日本の気候を一言で説明すると、四季があるということもそうですが、湿度だと申し上げたいと思います。
ドライな気候の国では、綺麗な青はどこまでいっても同じ綺麗な青。
それに対して、日本は湿度というフィルターがかかり、手前の綺麗な青と向こうの青は色味が異なって見えると感じます。
湿度があるからこその美と申し上げると大袈裟かもしれませんが、日本文化は衣のみならず、住(住宅)、食(食べ物)、様々湿度があることによって発生していると思うのです。
色は別な色合いもご用意しています。
是非お気に入りの一本を見つけてください。
■帯に合わせる着物/着用シーン
合わせる着物
→
スーツ地の着物から紬、小紋、色無地など幅広くコーディネート可能です。
着用シーン
→
ご普段着
ちょっとお洒落なレストラン、観劇などのシーンにぴったり。
なお、間道をモダンに仕上げた帯ですので、名古屋帯でも大丈夫な気軽なお茶会などにもコーディネートしていただけます。
■着用時期
真夏以外の3シーズンお使いいただけます。
■素材
絹100%
■サイズ
仕立て前
幅36㎝
長さ約5m
※帯の仕様は九寸名古屋帯です。
お仕立て後のおおよそのサイズ
名古屋仕立ての場合
お腹の前 15.9センチ程度
お太鼓側 31センチ程度
長さ3m 80〜85㎝前後(少し長めな寸法)ですが、長め、短めのご希望ございましたらご相談させていただきます。(長くは+10センチ程度は可能です)
【帯の長さと縮みについて】
絹糸の性質上、また帯の製織技法上、経年により多少縮む可能性がございます。
また、ご希望の長さをお尋ね致してはおりますが、縮みを鑑みて多少長めに仕立てることもございます。
絹糸は天然素材で呼吸をしています。年間を通じて湿度の低い場所での保管をおすすめします。
■お仕立て
こちらのご料金には、国内手縫いでのお仕立て代/中の芯代 も含まれます。
九寸名古屋帯ですので、一般的には名古屋仕立てにて仕立てます。
今回は名古屋帯仕立てを推奨しておりますが、お好みもあるかと思いますので、別途ご相談お受けいたします。仕立て方により以下のような違いがございます。
①名古屋帯仕立て(お腹に巻くところが全てかがってあります。九寸(織りの帯も、染めの帯も)帯名古屋はほぼこの仕立て方です。)
②開き(平)仕立て(手先からたれ先まで全て同じ幅の状態です。)
→この方法の場合、裏地が別途必要(木綿素材)になりご料金も別途8,000円頂戴いたします。
芯の固さ
普通の硬さ(ノーマル)を推奨しています。少し固めなどをご希望の場合はご遠慮なくお申し付けくださいませ。
基本は名古屋帯仕立てで、普通の硬さ(ノーマル)の芯にてお仕立てします。
お迷いでしたら、メールにてご相談お受けいたします。どうぞお気軽にご相談くださいませ。
※ガード加工はこちらのご料金には含まれません。
別途8,800円(税込)頂戴いたします。
ガード加工ご希望のお客様は、ガード加工の項目もご用意しておりますので、そちらからお選びくださいませ。
■納期について
新たに製織いたします。
・お仕立てのみ :
2026年2月末くらいを予定
・ガード加工/お仕立て :2026年3月半ばくらいを予定
※お使いのモニターの発色具合によって、実際のものと色が異なる場合がございます。
・ご購入に際してのお願い
PC等のアドレスを推奨しておりますが、携帯のメールアドレスをご登録いただく際は必ず以下のメールが受信できるように設定をお願いいたします。設定できておりませんとご購入確認や、発送のお知らせなどのメールがお受け取りいただけないことがございます。
cs@kinoshitakimono.com