「夏こそ快適に、街歩きの楽しみ方」『今こそ“着物”』VOL.26 都田恵理子さん

食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。

今回は、「夏こそ快適に、街歩きの楽しみ方」をお届けしたいと思います。

神楽坂に暮らしながら、年に数回、鎌倉に足を運ぶようになってから、二つの街に共通する魅力に気づきました。

どちらも、歴史や文化があり、静かな風情が漂っています。寺社仏閣や石畳がつくる景色には、着物のある暮らしがすっとなじむ場所です。

嬉しいことに、週末には、訪ねてきた友人と一緒に、ふらりと着物で近所の路地裏のカフェへなんていう楽しみも増えました。

ところで、今年の暑さ対策には、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。心地よく街歩きを楽しむ秘訣を知りたいですよね。

そんな夏の着物生活においても発信してくださっているのが、女将の紅子さん。今回は、街歩きや、暑く蒸れる季節の装いについて、たくさんの実用的なアドバイスを教えてくださいました。

たとえば、鎌倉のように石畳や砂利道が多い場所では、足元に「カレンブロッソ」の草履を選ぶのがおすすめなのだそう。

「通常の草履だと、サイドの皮巻き部分がすぐに傷んでしまうことも。でもカレンブロッソなら、ラバーソールだからダメージが目立ちにくく、クッション性もあって膝にも優しいんですよ」と。確かに、硬い地面を歩くとき、歩きやすさは重要ですよね。

夏の汗対策についても、「顔はもちろんですが、案外目立つのが背中の汗です。帯枕を“へちま素材(へちま帯枕)”にすると、空気が通って全然違うんですよ」。

さらに、「日傘は軽さが命。着物のときは荷物が少ない場合も多いため、とにかく軽くて扱いやすいものがあると便利です」と普段使いのものに加えて、旅先には軽量タイプを携行するのが紅子さん流なのだそうです。


確かに! こうしたちょっとした工夫があるだけで、着物でのお出かけがぐんと快適になります。すぐに、オンラインショップの【暑さ対策】ページをチェックしたのはいうまでもありません。

お気に入りのアイテムと紅子さんの知恵を味方に、夏の着物生活を楽しんでいけたらと思っています。

※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。

【プロフィール】

都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家

オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。