「夜桜の下で、春を楽しむ着物」『今こそ“着物”』VOL.22 都田恵理子さん

食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。

今回は、「夜桜の下で、春を楽しむ着物」をお届けしたいと思います。

今春も靖国神社で開催される“夜桜能”の季節がやってきました。

ここ数年、桜の時期に屋外でライトアップされた能の演目をみるというのが密かな楽しみとなっています。

満開の桜の下、神に捧げる舞台と自然とが一つとなり、その中に身を置く体験は唯一無二です。

今年は、着物に慣れ親しむ茶道の友人が集ってくれることになり、これほどに心嬉しいことはありません。

<研究所のご近所様の満開の梅>

さて、能舞台の会場では、着物をお召しになっている方をよく見かけます。

先ほど、夜桜能の舞台は、自然と一体になる体験だと申しましたが、同じことが自然の存在とともにある着物にもいえます。

実は最近、この自然を体感する日本文化こそが、私の心と体を調える「ウェルビーイング」であると感じつつあります。


今回が今までと違うのは、着物での鑑賞です。しばらく当日の装いに悩みましたが、女将の紅子さんにお尋ねすると、素敵な助言をいただくことができました。

・春先の寒さから体を守れるようにショールを持参。
・椅子が簡易的なものである場合もあるので少しでも着心地の良い着物や帯を。
・フォーマルにもカジュアルにもなりすぎない飛び柄小紋、色無地、付下げなどを。
・夜は華やかさに溢れる色の装い、色合いは桜のピンク系や葉の色に近い薄い綺麗な黄緑も。
・演目に沿ったモチーフのほか、桜吹雪を連想させる散らしの柄行きもおすすめ。
 “ほぼ無地絞り着物 濃紫[紅衣オリジナル]”をイメージしてみても。

的確な助言は大変参考になり、また、かけがえのないイベントやシチュエーションに合わせた着物をご担当された経験の証が感じられます。

初めてとなる着物で鑑賞する夜桜能。ワクワクしながら、あとは当日を待つのみです!

 

 

※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。

【プロフィール】

都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家

オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。