「秋旅におすすめ、心を解き放つ和装の楽しみ」暮らしと着物を愉しむコラム『今こそ“着物”』VOL.16 都田恵理子さん



食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。

今回は「秋旅におすすめ、心を解き放つ和装の楽しみ」をお届けしたいと思います。


秋の気配を少しづつ感じるようになりました。季節を感じるイベントが目白押しですね。自然の絶景をみる、風情のある街並みを散策する、温泉街をぶらぶら歩く、アートに触れる。

心地よい日が続くこの頃、ふつふつと湧き上がっているように感じるのが、着物で旅をしたいなということ。YouTubeを視聴していると、紅子さんのように旅先をめぐりたくなった方も多いはず、私もそのひとりです! 

いっぽうで、こういうときに気がかりなのが、先入観から、毎日着物を着る習慣がなくても大丈夫だろうか、移動時間が長いと疲れないだろうかと。その結果として、「ハードルが高そうだなぁ」とつい諦めそうに。

 


ところが、紅子さんのお話を伺うとそんな心配はなくなりました。

紅子さんが動画にアップしている旅先は、ものづくりのための出張やご縁のある方に会いに行き、自然豊かな周辺地域を訪ねているのだそう。

「着物でお会いしに行くと、すごく喜んでもらえるんですよ」。

洋服とはひと味違う反応があり、温かい地元の方々と一緒になって交流も増えることから、活力を養う秋旅にもぴったりなのだそうです。

また、実際に出かけてみたお客様からは、「それまでの不安が解消しました」というお声もいただくそうです。


このエピソードを聞いて、着物は人をつなぐ力があり、ひときわ旅を楽しむことができるツールなのだと改めて思いました。

近頃の私の旅は、その日の気分でのんびり歩くことができる観光地をめぐること。今秋こそは、無理をせずを基本にして、街並みをゆっくり楽しめる着物散歩にチャレンジしてみたいと思います。

※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。

【プロフィール】

都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家

オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。