「初めての体験」『日本文化を生きる』Vol.1 代表 木下勝博


木下着物研究所 代表 の木下勝博のコラムです。

初回の今回は「初めての体験」をテーマに書きたいと思います。

今日の日中は鎌倉の木下着物研究所にて「お茶会体験」という企画を行なっておりました。

いわゆる「お茶会」ではなく「お茶会体験」としましたのは、全くの初心者でも参加して頂けるお茶会として企画しています。実際に限定4名の参加者のうち3名様までが茶道未経験者でしたが、そちらの3名様は着物でご参加くださいました!

さて、茶道の世界では、新年の1月は初めて釜に火を入れるお茶会やお稽古を「初釜」と言い、ご亭主や先生が薄茶だけではなくお濃茶もふるまうということが慣習化されている流派が多いようです。

本日も年初の「お茶会体験」なので、初釜の趣向です。
寄り付きという待合室でお菓子を先に召し上がって頂いてから、一度外に出て梅の咲き始めた露路から茶室に入って頂き、まずお濃茶を差し上げました。

お濃茶は一般的な薄茶とは異なり、ドロっと粘性の高いものを高温のお湯で練り、ひとつのお茶碗を複数で回し飲みします。お濃茶を初めて飲んだというお嬢さんはびっくりされたようでした。


その後、テーブル席に移り、薄茶を差し上げながら、気軽にご質問などにお答えしますと、予定よりもだいぶ延長しましたが、皆さまお楽しみ頂けたようでホッといたしました。
お茶会というと、敷居が高いものの一つだと思いますが、少しは近しく感じて頂けたようでしたら幸いです。

帰り際、ご参加者の方が「鳥のさえずる静かな鎌倉で着物で古民家生活なんて理想的ですね」とおっしゃってくださいました。

着物、古民家、茶道どれをとっても、現代の効率的な物事とは対局にありますが、そんな生活を通して感じることなどを、こちらのコラムで少しずつお伝えできればと思います。