「紅子さんに聞いた、主役でない日の装いと印象アップ術」『今こそ“着物”』VOL.30 都田恵理子さん

食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。

今回は、「紅子さんに聞いた、主役でない日の装いと印象アップ術」をお届けしたいと思います。

11月に入ると、お茶会やお呼ばれの会など、着物で出かける機会が増えてきますよね。12月は食事会やパーティーなど、知人と集う機会も多くなり、写真を撮る場面も自然と増えていきます。楽しいシーズンの到来です。

そんなとき、「自分が主役ではない日の装いって、どうまとめたらいいのかな」と思うことありませんか。実は、以前に集合写真を見返してみると「あら、小物が主張して少し目立ちすぎたかも」ということがありました。

さらには、写真に写った自分の姿勢がなんだかぎこちなく見えて、せっかくの着物姿がもったいない気がしたこともありました。みなさんは、このような経験がありますか?

私は、これから師匠が亭主を務めるお茶会でお客様をおもてなしする予定です。そんなときに、紅子さんに教えていただいた“控えめで上品に映る装い”の考え方が、とても参考になりそうです。

まず、「自分が主役でない日の小物のコーディネート」について。紅子さんは、帯締めや帯揚げなどの小物は“添え役”として活かすのだとおっしゃっていました。

着物や帯と同系色、または色相環で近い色を選ぶと、全体が自然にまとまり、品よく見えるのだそうです。
「主張する部分はひとつに絞って、あとはさりげなく整えるくらいがちょうどいいですよ」と。

確かに、控えめななかに上品さが漂い、さりげなく整った姿は、お客様に安心感を与え、場の雰囲気も穏やかにしてくれる気がします!

また、着物と洋服では体のラインやシルエットの見え方が異なり、同じ姿勢でも印象が変わります。

紅子さんによれば、写真に映るときは少し斜めに立つと姿がすっきり見え、衿のゆがみも気になりにくいそうです。

姿勢は肩を下げ、頭のてっぺんが糸でつられるように。手は体の前で軽く重ね、自然に立つことが大切とのこと。

それから「着物を着る日の朝には、少しでもストレッチを」と勧めてくださいました。体を整えてから着物を重ねると、その日の姿勢や着姿がぐっと変わるのだそうです。

すぐにでも実践したくなる紅子さんの教えを心に、自然体を心がけたおもてなしの空間をつくりあげていきたいと思います。

※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。

【プロフィール】

都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家

オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。