「2023 秋冬新作内覧会へ行ってきました!」暮らしと着物を愉しむコラム『今こそ“着物”』Vol.5 都田恵理子さん
食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。
5回目の今回は「2023 秋冬新作内覧会へ行ってきました!」をお届けしたいと思います。
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10月14日から16日まで3日間にわたり、南青山で木下着物研究所の秋冬の展示会が開催されました。そこは、“今”という時代のお着物を伝える場として、雑誌やYouTubeとは、また異なる新鮮な気持ちを味わえる空間でした。
ギャラリーの扉を開けた瞬間、目を楽しませてくれる演出に夢見心地となったのは、私だけではないはずです。
何より楽しみなのは、代表の木下勝博さん、女将の紅子さんが在廊していることではないでしょうか。さらに、お二人の手掛けられた商品を見て、直接手に触れることができます。
展示されたものを内覧するショールーム形式となっているのですが、商品ひとつひとつに込められた想いを教えてくださったり、スタッフの方のサポートもあって、丁寧なご説明を聞かせてくださいます。
会場での販売は行わず、気に入ったものをオンラインショップで購入できるようになっています。この点では、通常のインターネットのショッピングと同じですね。
紅子さんに着こなしの相談をするお客様、また、試着をしながらお客様が互いに気に入ったポイントをシェアする姿もとても微笑ましく感じました。
このようにお着物を介して交流を深めている様子が印象的で、茶道をはじめとした日本文化やアート、五感を大切にする鎌倉でのライフスタイルなど、お二人の多彩なコミュニケーションにも触れる良い機会となっているのだと思いました。
私の着物には、友人とのお出かけという軽めのものから、茶事の晴れやかなお招きや支度や片付けと事細やかなものまであり、恥ずかしながら今でも滞在先で和装小物の忘れ物をしたりします。
そんな私に必要だと思った「着物のお供袋」は、前日のYouTubeの配信で注目されたアイテム。和装小物をわかりやすく、コンパクトにまとめておけるようにとの想いが添えられているそうです。
くるりと巻き込むとクラッチのようにまとまって便利を実感。これは「秋の旅先で活躍しそう!」と、嬉しくなりました。
心を深まる秋冬の装いへと向かわせてくれ、たくさんの幸せを感じる素敵な内覧会でした。そして季節が巡るたびに、またこのような機会があるといいなと思っています。
※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。
【プロフィール】
都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家
オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。