2022年 9月 26日コラム
花より団子と秋の夜長のお供【くらしのこよみ友の会より】
[こちらは「くらしのこよみ 友の会」に2021年9月26日寄稿させて頂きました記事の転載になります]
少し前までは蒸し暑さに閉口していましたが、気づけばもう9月後半。すっかり秋を迎えていますが、いかがお過ごしでしょうか?
鎌倉の古民家で毎日着物生活、木下着物研究所の木下勝博・紅子です。
晩夏から庭先に咲く花がなく寂しく思っていましたが、拙宅では先週ごろは彼岸花がピークを迎えていました。
昨年は白い彼岸花が咲きピークを迎えてから赤い彼岸花へとバトンタッチしていましたが、今年はほぼ同時に咲きました。
そんな中で十五夜を迎え、日本の行事・歳時記研究家の広田千悦子先生から送られてきた十五夜団子を三宝にのせ、ススキと共にしつらえました。
供え終わった上新粉で作られたお団子を薄く4枚くらいにスライスし、フライパンでオリーブオイルで焼き、塩と釜揚げシラスをかけて頂きました。
これが予想以上に美味しくあっという間に夫婦二人で食べ切りました!残念ながら食べるのに一生懸命すぎて写真を撮るのを忘れてしまいましたが...(汗)
ところで今月新しく楽しいイラストがふんだんに描かれた『きもの語辞典』が発売になりました。
『きもの語辞典』
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こちらは拙著 『あたらしい着物の教科書』『きちんと着られる着かたの教科書』でイラストを描いてくださった岡田知子さんが今回は著者として、私共は監修として企画段階からお手伝いをさせて頂きました。
着物というと、残念ながら難しく複雑なイメージを代表するような分野ですが、今回の本は辞書と言いつつも、パラパラめくっているだけでも幸せな気持ちになれる本に仕上がっています。
何より著者でイラストレーターの岡田さんのお人柄が伝わる優しいイラストが見る人の気持ちを緩めてくれるのかと。ときおり出てくる4コマ漫画の"着物あるある"もほっこりします。
着物に興味がある方はもちろんですが、それ以外にもぜひ手にとって頂きたい一冊にです!秋の夜長のお供に、拙著2冊と合わせて「着物を学ぶ三部作」としてご活用頂ければ幸いです。
『きもの語辞典』
着物にまつわる言葉を イラストと豆知識で小粋に読み解く
岡田 知子 (著), 木下着物研究所 (監修) 誠文堂新光社 刊
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