「心地よいカラダで夏を味わおう」暮らしと着物を愉しむコラム『今こそ“着物”』VOL.13 都田恵理子さん

 

食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。

今回は、「心地よいカラダで夏を味わおう」をお届けしたいと思います。


夏を間近に、気分を盛り上げる着物や浴衣に心が躍りますね。そんな季節の訪れに胸を膨らませつつ、今年 は一層厳しい気候となるようです。


自然に寄り添い、季節と密接にある着物には、涼しく快適に過ごす女将の紅子さんのアイデアが溢れていま すよね。この時期は、食事においても夏バテ対策が注目され、ローフードを始める方も多くなる傾向にあり ます。

そもそも、わたしがローフードを取り入れたのは、約10年前。当時、オーガニック化粧品ブランドの広報を 担当し、仕事が深夜におよぶことも。今ほど食の知識もなかったので、つい便利な加工品やスナック菓子で 済ますことも多く、そんな生活を続けていると体調を壊してしまい、改めて食生活の重要性を感じたのでし た。

 

そんなときに出会ったローフードは、「酵素を生きたまま体内に取り入れること」が基本となって、火を使 わない調理法で、時間がないときでも実践できる食事。「消化に負担をかけない、エネルギーに変えやすい 食材」を多く摂ることで、腸の排泄物を自然と出せることや血液の滞りがなくなることで冷えや体質改善に つながり、腸内環境が整います。お肌の透明感が増してくることにも驚きます。


食べる順番は、ベジタブルファーストを基本とし、酵素やビタミン、抗酸化物質を含む生の野菜や果物、ド ライフルーツ、発酵食品などがあれば、簡単に始められます。

 

 

さて、気温も湿気も上がる時期には、夏に採れる生の野菜や果物を多く摂ることをおすすめします。これら は、暑さからカラダを守れるよう水分が多く、また、冷やす働きがあります。食事に意識的にプラスしてみ ましょう。

ただでさえも夏のカラダは活動的になりますので、コッテリとした肉など、消化に時間のかかる食材より も、穀物を中心に消化がよくエネルギーになりやすい食事を心がけると一層夏バテ防止につながりますよ。

そういえば、そろそろ木下農園の収穫便りも聞こえてくる頃でしょうか。

 

※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。

【プロフィール】

都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家

オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。