「一年の終わりに寄せて。姉弟子からの贈り物」暮らしと着物を愉しむコラム『今こそ“着物”』VOL.19 都田恵理子さん

食や美容などライフスタイルの分野で活動する都田恵理子さん(ローフード研究家)による暮らしと着物を愉しむコラムを月に1回お届けしています。

今回は、「一年の終わりに寄せて。姉弟子からの贈り物」をお届けしたいと思います。


師走を迎えると、楽しく過ごした時間や、一年の思い出が蘇えり、そこから新たな年が始まるワクワク感に包まれます。

みなさまは、2024年を振り返り、どんなことを思い出しますか。

私は着物の存在が大きく、非日常を味わう憧れから、和のお稽古に向かうため身なりを整えたり、アート展をドレスアップして体感することであったり、着物の楽しみ方が変わっていったように思います。

さて、そんな姿が周りにはどう映っているのか。それは、とても気になるところです。


今年最後の茶道のお稽古を終えて、いつものように帰宅すると、あっと驚くことがありました。

姉弟子からメッセージとともに、お稽古の一コマと思われる私の着物姿が映り込んだ画像が送られてきました。

そこに添えられたメッセージは、「美しい立ち居振る舞いだと思います」。

温かみのあるという言葉の領域におさまらない、嬉しいコメントが添えられていたのです。


その場の誰もが「居心地のいい」環境になればという思いとともに、着方の練習も兼ねていたお稽古。

ゆったりと静かな時間が流れるなかで、いつも自分の着物の振る舞いをやさしく見守っていてくださっていたのです。

これまでを振り返ると、ちょっと恥ずかしい気持ちにもなりますが、このように成長も感じられたこの一年。

明るい気持ちで2025年を迎えたいと思います。

※こちらのコラムは、毎月1回配信してゆきます。

【プロフィール】

都田恵理子(みやこだえりこ)ローフード研究家

オーガニック業界での広報職を経て、体にやさしい食や美容を専門に情報発信を手がける。madame FIGARO.jp などで活動。譲り受けた和装小物や日本の伝統文化に触れ着物に関心を抱く。