ちょっとキレイ目で、でも張り切り過ぎない、、
つまりちょっと頑張るおしゃれにも、肩肘張らないおしゃれにも両方使える、そんな頃合い良い帯って無いかしら??
着物ならではのコーディネートも楽しいけれど、お洋服感覚でコーディネートできる、安心感のある恥ずかしくない帯が欲しい。。
そんな風に思ったことありませんか?
この帯は、そんなお悩みを解決してくれる、そんな商品です。
先述のような帯って、どんな帯?
一言で申し上げると、汎用性の高い帯ということではないでしょうか?
一昔前は、この着物には、この長襦袢でこの帯で、帯揚げ帯締めもコレ!と決めてコーディネートしてお選びいただき、それ以外のコーディネートはしない!とされていた方も多かったのではないでしょうか?
しかしながら、時代の空気感は大きく変わったように思います。
所有するものの数は少ない方がありがたい、、、
あれにもこれにも合うものが欲しい!!
つまり、どフォーマルではないけれど、ちょっとあらたまった席にも、おしゃれ着にも使える帯が今求められている帯だと思っております。
そして、今この柄使えるの??と迷わなくていい柄であることも所有するものを少なくしたい時に、重要ポイントになると思います。
我々は、このような感覚って、今の時代ならではのスタンダードな感覚なのではないかと思っています。
つまりこの帯は、Newスタンダートな感覚の帯ということです。
汎用性が高いと言ってしまえばそれまでですが、今の時代の感覚の頃合いを、勘所を押さえた帯だと思っています。
以前はもう少しグレー系に寄った色合いでしたが、今回は紫みに寄る配色をいたしました。
古典系のお着物にもよりコーディネートしていただきやすくなりました。
さて、この帯の位置付けを長々とご説明しましたが、その他詳細をご紹介してゆきましょう。
まずは①帯の色合いから。
帯は染めと織りという二つの技法のどちらかですが、こちらは織りの技法を用いました。そして、黒紫という、色合いもニュアンスカラーを出すことが出来ました!!
※黒紫とは、黒みがかった深い紫色です。
光の加減によっては黒っぽく見えるとは思いますが、紫色の範疇でございます。
織りの帯は白や黒がベースの色であることが多いのですが、これには二つの理由があります。
1)コーディネートしやすいという着用者側の視点
2)織機で織る際に経糸(たていと)の白か黒の方が効率が良いという制作者側の視点
この二つの理由から白ベース黒ベースの帯が多いのです。
今回は、ニュアンスのある色がどうしても出したくて、白でも黒でもないつまり経糸からこの黒紫のニュアンスカラーを張りました。
経糸からこのようなニュアンスカラーですと、他にはない、痒いところに手が届く、良き物が出来上がってきたように感じております。
②バランスの良いキラリ感
この帯を語る上で欠かせないのが、バランスの良いキラリ感。
柄ゆきで奥行き感が出ているというのも大きいのですが、実は、この控えめなキラリ感が帯のバランスを大きく左右しています。
Newスタンダートに求められていることは、どフォーマルではないけれど、ちょっとあらたまった席にも、おしゃれ着にも使える帯。
このキラリが出すぎてもよくないし、控えめすぎても×。
よくご覧いただくとお分かり頂けると思いますが、キラリは、銀糸だけで表現しておりません。同じように見えても銀糸と白っぽく見える少しうすい藤色系の糸を部分的に使い分けてキラリを表現しています。
表立って見える銀糸は極々一部ですが、実は裏面全てに銀糸が渡っています。
控えめなキラリですが、裏面にある銀糸がさりげなく見え隠れするので、そこに奥行き感が生まれ、メイクの時に素肌が綺麗な時のような、素地のよさのようなキラリ感が出るのです。
続いては③柄ゆきについて。
こちらは網代柄という柄ゆきです。
網代柄は日本建築(特にお茶室など)の天井によく見ることができる装飾です。
(網代とは檜皮(ひわだ)を薄く削って斜めに編んだ天井や垣根などに使われる伝統的な技術の一つ。)
今回はその網代柄の中でも「親子矢羽網代」という柄で帯で表現しました。
網代は繰り返しの柄ゆきであり、永遠を意味する格調高い柄ゆきの一つです。
また親子矢羽網代柄は、親子、つまり親と子がお互いを支え合う柄でもあります。この柄が武家に好まれたと言うのも、柄の由来を考えると納得です。
最後に④産地について
柄ゆきが武家に珍重されたとお伝えしましたが、今回この帯は、江戸時代の上級武士が締めていた高級な角帯の産地でもある博多織の技法を使用しています。
博多織は、経糸を柄の中に用いることが、特徴の一つでもあります。
帯の一大産地である京都の西陣織が主に緯糸(よこいと)を活用した織物なのに対して、西陣織に比べれば規模の小さい博多織産地は経糸を多数使うことでゆるまないしっかりした帯を織り出します。武士が刀を挿しても緩まないこと、これが締めやすい博多織のルーツの一つとも言えます。
また経糸を多用することで、緯糸を中心に織り出した帯にはない、独特の立体感を表現することが出来ます。この帯はそいういった博多織の特徴を生かしているとも言えるでしょう。
武家に珍重されたモチーフ、産地としての歴史、得意な幾何学系の文様など、産地の特徴を生かした帯だと思います。
■着用時期
真夏を除く3シーズン
(7・8月はお避けください)
■合わせられる着物
スーツ地のウールの着物、紬、小紋、江戸小紋、色無地など幅広く合わせていただけます。
■産地
博多織です。証紙が付いています。
■素材
絹90%以上
レーヨン・キュプラ・ポリエステル・分類外繊維10%未満
■サイズ
仕立て前
幅30.5㎝
長さ4m95㎝
※帯の仕様は八寸名古屋帯です。
お仕立て後のおおよそのサイズ
幅30.5㎝
長さ3m75㎝から80cm前後
(一般的な仕立て方の場合の寸法です。
この寸法より10㎝から15㎝程度は長く仕立てることも可能です。
またご希望により、短く仕立てることも可能です。)
【帯の長さと縮みについて】
絹糸の性質上、また帯の製織技法上、経年により多少縮む可能性がございます。
また、ご希望の長さをお尋ね致してはおりますが、縮みを鑑みて多少長めに仕立てることもございます。
絹糸は天然素材で呼吸をしています。年間を通じて湿度の低い場所での保管をおすすめします。
■お仕立て
こちらのご料金には、国内手縫いでのお仕立て代も含まれます。
八寸名古屋帯ですので、お太鼓を作る部分は、二重になるように仕立てます。
手先の仕立て方により以下のような違いがございます。
①開き/平仕立て(手先の布がほつれ無いようにかがってあります。手先からたれ先まで全て同じ幅の状態です。)
②松葉仕立て
(手先の20㎝前後かがり、あとは開いて仕立てます。)
③名古屋帯仕立て(お腹に巻くところが全てかがってあります。染め帯などはほぼこの仕立て方です。)
基本はこの3つからお選びいただけます。
また、動画のライブショッピングの中でトンネル仕立てという仕立て方をご紹介しています。
名古屋帯ですが、締めたら袋帯に見える仕立て方です。お太鼓部分が二重になるために結び方は名古屋帯の一重太鼓ですが、見た目は二重太鼓に見えます。
もしトンネル仕立てをご希望のお客様は、テ先(体に巻きつける部分のこと)の仕様は上記の①〜③種類からお選び頂き、ご注文の際は「+トンネル仕立て」と記載している選択肢の中の後半の3種類からをお選びください。
※トンネル仕立てについての詳細は、ライブショッピングの動画をご参照くださいませ。
※ガード加工はこちらのご料金には含まれません。別途7,700円(税込)頂戴いたします。
ガード加工ご希望のお客様は、ガード加工の項目もご用意しておりますので、そちらからお選びくださいませ。
■納期について
ご注文いただきましてから仕立てに入ります。
納期は以下の通りです。
・お仕立てのみ :約1ヶ月後
・ガード加工とお仕立て :約1ヶ月半後
※お使いのモニターの発色具合によって、実際のものと色が異なる場合がございます。
・ご購入に際してのお願い
PC等のアドレスを推奨しておりますが、携帯のメールアドレスをご登録いただく際は必ず以下のメールが受信できるように設定をお願いいたします。設定できておりませんとご購入確認や、発送のお知らせなどのメールがお受け取りいただけないことがございます。
cs@kinoshitakimono.com