<東南アジアにはイカットという絣があります。久留米絣で作った薄手の木綿の着物を一枚で浴衣のように着ました。ストールは現地で入手したもの>

平成二十七年/2015年の残すところわずかとなりました。

今年は私にとっては大変大きな変化の年となりました。もともとIT業界にいた私が着物や和の世界に関わるようになり十二年間勤めました博多織元岡野/awaiの役員を退任しまして、木下着物研究所として活動を始めました。
10月中旬にはプロデュースのお手伝いをさせて頂いた「サロンドきもの」が銀座三越7階にリニューアルオープン、また、11月後半からは同じく銀座三越では「”和ヲ服スル”ススメ〜サムライの一服」というお茶(=茶道)をもっと気軽に楽しんで頂く企画をさせて頂きました。独立直後から様々なお声掛けを頂き、そして、今年の締めは海外で友人の結婚式の和装のお手伝いをさせて頂きました。

まだ新しい道を歩み始めたばかりですが、立場が変われば見える景色もまた変わって来ます。
IT業界以前から新しい市場を意識するポジションでの仕事が多かったこともあり、新しい市場創造というところに私の関心は強くあります。急速に進む少子高齢化と人口減少という日本はもちろん世界が経験したことのない変化の中で、どう日本文化を残してゆくのか、そのためにどう新しい市場を作ってゆくのか、そこが大きな課題であり、関心事でもあります。
経済的なことだけのためや短期的な利益だけのために仕事をするのではなく、社会的に意義のある仕事をしたいという想いは学生時代からありました。気づけば四十代中盤に差し掛かり、改めて自身の人生をどう使うのかをより真剣に考える日々です。

今までご縁を頂いた方々へ少しでも恩返しがするためにも、今までとは少し違った役割を担えればと考えています。これからは今まで以上に多くの方に助けて頂き、教えをこうことも増えることと思います。

最後になりましたが、今年一年誠にありがとうございました。新年も引き続きご指導ご鞭撻の程、どうぞよろしくお願いいたします。

木下勝博

平成二十七年十二月三十一日
【旧暦十一月二十一日/先勝(辛巳)】

Instagram 【着物・和装】