四月後半に初めてプラハに行ってきました(もちろん、渡航は全て着物です)。

プラハといえば中欧のチョコ共和国の首都。西側をドイツ、東側をポーランド、南側にオーストリア、南東にスロヴァキアが位置しています。日本人にとっては”東欧”と言ったほうがピンと来るかもしれません。

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欧州の歴史や建築に詳しい方であれば、プラハは様々な年代の建物が残る世界的に見ても美しい街だとご存知の方も多いと思います。
多少の予備知識を仕込んで行きましたが、実際にプラハに着いてみると、その街並みの美しさには瞳孔が開いてしまったような感覚に陥りました。

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10世紀のローマの影響であるロマネスク様式、12世紀からのゴシック様式(上記二枚の写真の聖ヴィート大聖堂など)、16世紀のルネサンス様式、17世紀のバロック様式、そして、アール・ヌーヴォーやキュビスムに至るまで、様々な年代と様式が一つの街で触れることができます。西欧の都市でも古い建物たくさん見ることができますが、ファインダーを向けるとどこかに商業的に開発された景色が視界に入って来ることがあります。

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プラハでは余計な看板などが少なく、どこを切り取ってもまさに絵になりました。いわゆる観光名所に限らず、街の路地を何時間歩いても全く飽きることがありませんでした。着物を着た日本人が一人でふらふらとプラハの街を歩く姿は、現地の方からはどのように見えたのでしょうか?

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さて、今回、プラハを訪れた本来の目的は、友人の結婚式に参加するためでした。

ご新郎が友人の日本人、ご新婦はとても美しいチョコの女性です。お二人を祝うためにまさに洋の東西を問わず、様々な国々から参列者が集まりました。
日本人はご新郎のご家族と私だけで、結婚式の当日の着物姿はご新郎のお母様と私の二人。結婚式は由緒ある天文時計台のホールで行われました。

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結婚式の終了後、関係者一同が外に出ると女優さんのように美しいご新婦の姿を多くの観光客が見つけ、写真に収め始めました。そして、新郎新婦のお二人が控え室に戻ると、今度は美しい着物姿のご新郎様のお母様(写真)が多くの観光客から写真をせがまれ、行列ができるくらいになりました。そして、近くにいた私も様々な国の老若男女の観光客と一緒に写真を撮ることになりました。
そして、とある方からは「結婚式は(着物を着ている)あなた達二人のためのものか?」と質問されました(苦笑)。

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<ご新郎のお母様と観光客の女の子達。結婚式ではご新郎が着物を着られないということだったので、親族でない私は抑え目の無地袴で>

チョコ共和国の東側にはスロヴァキア、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナなどがあり、さらに東にはロシアと続きます。東欧で話されるスラヴ諸語は、チェコ語はもちろんロシア語も含まれます。ロシア語とチェコ語などの違いが分からない私には、写真を一緒に撮った方々がどこの国の方々か分かりませんでしたが、東欧の方が多かったように思います。

海外の多くの方が実は”KIMONO”という言葉を知っている一方、実際に着ている姿を見たことがないという方々もまだ多いでしょう。海外に行くと着物に対する反応はとても良いのですが、特にプラハでの反響は大きかったように思います。

平成二十八年五月八日
【旧暦四月二日/大安(庚寅)】

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