茶道に関心のある方でしたら、この写真を見て黒楽茶碗かなと思う方が多いかも知れません。

このお茶碗を持って頂いた皆さんが共通する反応は「えっ!?何これ、軽っ・・・」。
実はこの抹茶碗は陶器ではなく、輪島塗の職人さんに作って頂いたた乾漆茶碗です。乾漆(かんしつ)とは、奈良時代に唐から伝来した漆工芸です。麻布などを漆で張り合わせて上塗りをして仕上げたものを言います。つまり、一般的な輪島塗は木地の上に漆を塗りますが、これは麻布や和紙を使ったものです。
陶磁器ではないので、びっくりするほどとっても軽く仕上がっています。陶磁器と違って落としても割れる可能性もとても低いのです。
また、陶磁器と違い、漆は熱伝導率が低いため、お茶碗が熱くならず、かつ冷めにくいという効果があります。

ちなみに、お茶道具では蒟醤(きんま)というような木地や籠に漆を塗り紋様を彫って色漆を塗り込み後から研ぎ出すような技法のものもありますが、これは木地でも竹でもありません。

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さて、なぜこの乾漆茶碗をご紹介しているかと言いますと、今回の銀座三越「”和ヲ服スル”ススメ〜サムライの一服〜」にて、木下着物研究所×蔦屋漆器店のコラボレーション商品として展示してあるからです。

先日、ご紹介しました木下着物研究所初のコラボレーション商品の「ひとくち豆皿」に加え、このポータブルな、いやモバイルな「乾漆茶碗」もレパートリーに加えさせてください。

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ポータブルと表現しましたのは写真では分かりにくいのですが、実はこれは直径9cm程の小さな抹茶碗なのです。隣に写る茶筅を見て頂ければお分かりになるでしょうか?麻布や紙と漆でできた輪島塗の小さめの乾漆茶碗ですので、抹茶と茶筅と共に旅行バッグに入れれば、国内外問わず世界中の旅先で抹茶を頂いたり振る舞ったりすることができます。

私も海外に”抹茶セット”を持ってゆくことがありますが、陶器だとどうしても割れてしまわないか心配です。このモバイル「乾漆茶碗」でしたら、その心配も要りません。この小さめの「乾漆茶碗」を気軽に世界中にもって行って頂き、交流を深めて頂きたいものです。まさに”和ヲ服スル”ススメです。

気づけば、銀座三越「”和ヲ服スル”ススメ〜サムライの一服〜」も残すところ一週間を切りました。実はこの「乾漆茶碗」も残り2点となってしまっています。ご興味のある方はぜひお早めにご覧ください。

木下着物研究所×蔦屋漆器店
小さめの「乾漆茶碗」 42,000円(税別)
※職人の手作りのため一点ずつ景色が異なります。

平成二十七年十二月二日
【旧暦十月二十一日/赤口(壬子)】

和ヲ服スルススメ①ブログ用

“和ヲ服スル”ススメ 〜サムライの一服〜

和服の服、薬を服用するの服。もともと服とは薬ことをも意味しました。
世の中はグローバルに広がりスピードは早まるばかり。この現代に”一服”を提案します。
期間中はゲスト作家をお招きしてのトークイベントやお呈茶も予定しています。

場所:銀座三越 7階 ジャパンエディション
期間:平成27年11月18日(水)〜12月8日(火) 午前10時30分~午後8時
監修:木下着物研究所
参加作家・ブランド
matohu(布物)   ※11/18〜24
二階堂明弘(陶芸) ※11/25〜12/1
中澤希水(書)   ※12/2〜8
Sゝゝ(金工等)
蔦屋漆器店(漆器)

awai(布物)
※期間中は全ての作家・ブランドが出展しますが、※各期間には拡大展開いたします。

【トークセッション/参加無料】
書の世界で活躍される中澤希水さんから監修の木下勝博が、書の楽しさや書を日常に取り入れるコツ等を「書ヲ服スル」をキーワードにお話を伺います。
十二月六日(日)十四時〜
「書を服スル」 書家 中澤希水氏

※詳細はWebをご覧下さい。
http://kinoshitakimono.com/
https://www.facebook.com/events/1763402180553723/

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